2010年7月16日金曜日

美術っていいとも!7月16日 金城馨

いいとも!

ということで、吉田先生からのキラーパスを受けて、今回担当させていただく金城です。

まずは、自己紹介から

名前は金城馨(きんじょうかおる)と言います。現在、県立森川特別支援学校に勤めていす。大学を卒業して何年か補充教員として勤務した後、最初に赴任した学校が名護特別支援学校で、以来縁あって現在に至るまで北は名護特別支援学校から南は八重山特別支援学校まで途切れることなく特別支援学校で勤めてきました。

最初に赴任した名護特別支援学校は、5分も歩くと海岸に行くことができた学校でした。那覇市で生まれ那覇市で育った自称都会っ子としては、すぐにその環境に魅了されました。授業でも海へ行って漂着物を組み合わせて顔を作ったり、流木を持ち帰って美術の材料にしたりしていました。

その頃は、もちろん画用紙に絵を描くこともしましたが、紙以外のもの、例えばガラス窓や自分の手などに描いたり、流木を組み合わせて工作したり、また学校裏の山で野草を採取して染色をしたりといった色々な素材を媒介にして造形のメージを広げる体験を生徒たちと一緒に楽しんできました。

特別支援学校にいて良かったと思うことは、同じ年頃の子どもたちの中に、顔から直接足が出ている人物像を描く子から、写実的に描ける子まで幅広くいたおかげで、0歳から小学校くらいまでの子どもの絵を一望にできる経験ができたことです。これって、特別支援学校以外ではなかなかできない体験だと思います。

おかげで、一口に絵を描くというプロセスにも、子どもが見たり知ったりすることから紙の上に像として定着するまでの脳の営みの深―い謎が隠されているってことを垣間見ることができました。

もう一つ、特別支援学校で美術の教師として働く醍醐味というのが、表現者としてユニークな存在が子どもたちの中にいるということです。そういった子どもたちのアートと向き合ったとき、教師対生徒という関係は消し飛んで、物づくりが好きなもの同志の関係、あるいはファンとアーティストという関係が成立してしまうのです。

現在の私はそんなファンとしての活動として、美術の仲間と一緒にアートキャンプ2001実行委員会というグループを作って、隠れたアーティストを見つけてその作品を紹介するという活動を2000年から続けています。2001年と2006年には浦添市美術館で、2008年には県立博物館・美術館で展示会を開きました。現在も7月25日まで沖縄タイムス本社ビルの一階で展示会開催中です。

まあ、そんなところです。そろそろ、次の方にバトンタッチしたいと思います。

お次の方は僕の同級生で、県立博物館・美術館に勤めている池原盛浩先生です。

池原先生なんか書いてくれるかな。

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