2010年7月21日水曜日

パネリスト紹介 遠藤晃


みなさま

9月19日に予定している第2回シンポジウム
「美術な先生は何を考えているのか。」のパネリストを紹介します。

一人目は、遠藤晃先生です。

略歴:
1962年 宮崎市生まれ。九州大学大学院・理学研究科修了。博士(理学)。
ニホンジカの生態研究を中心に、海あり山あり、様々なプロジェクト研究員として流浪生活。
ケラマジカ研究から、沖縄の離島の子どもたちと関わるようになり、自然環境を活かした教育に目覚める。
2010年4月より、これまでの、研究と教育の狭間を行き来する生活が本業となり、南九州大学・人間発達学部へ。
ときにはサバニを漕ぎ、ときにはスクを追い、ときにはケラマ節を作る。はたしてその実態は....


現在の職場:
宮崎で40年以上の歴史ある南九州大学・園芸学部は、沖縄との絆は強く、沖縄県内の農林高校に10数名の大学OBが勤める。
この大学に、4月に新設された人間発達学部・子ども教育学科で、保・幼・小の先生育成に従事。環境教育と理科を担当。
近年、沖縄の自然環境を活かした環境教育を学校教育の中で持続的に実践できるシステム「ケラマ環境教育虎の穴」構築を模索。


簡単な紹介:
沖縄の子どもたちは、私の先生です。
島の子どもたちから、私は大切な事を学びました。
子どもたちの可能性と、それを引き出す大人の在り方。

情報が溢れ、受身になってしまいがちな毎日。

わたしは美術の専門家ではありません。
でも、どんな授業も、クリエイティブであれば、子どもたちは能動的になれると考えます。
その意味で、美術と総合学習は、教育の最前線にあるのではないでしょうか。

島の教育から、現代の教育が抱える問題が少し見えてきました。
離島のへき地校は、少人数でかわいそうな学校ではありません。
「生きる力」を育む、クリエイティブな授業を実践できる、素敵な場所です。
そんな素敵な場所が、おきなわ、にはたくさんあります。

2010年7月16日金曜日

美術っていいとも!7月16日 金城馨

いいとも!

ということで、吉田先生からのキラーパスを受けて、今回担当させていただく金城です。

まずは、自己紹介から

名前は金城馨(きんじょうかおる)と言います。現在、県立森川特別支援学校に勤めていす。大学を卒業して何年か補充教員として勤務した後、最初に赴任した学校が名護特別支援学校で、以来縁あって現在に至るまで北は名護特別支援学校から南は八重山特別支援学校まで途切れることなく特別支援学校で勤めてきました。

最初に赴任した名護特別支援学校は、5分も歩くと海岸に行くことができた学校でした。那覇市で生まれ那覇市で育った自称都会っ子としては、すぐにその環境に魅了されました。授業でも海へ行って漂着物を組み合わせて顔を作ったり、流木を持ち帰って美術の材料にしたりしていました。

その頃は、もちろん画用紙に絵を描くこともしましたが、紙以外のもの、例えばガラス窓や自分の手などに描いたり、流木を組み合わせて工作したり、また学校裏の山で野草を採取して染色をしたりといった色々な素材を媒介にして造形のメージを広げる体験を生徒たちと一緒に楽しんできました。

特別支援学校にいて良かったと思うことは、同じ年頃の子どもたちの中に、顔から直接足が出ている人物像を描く子から、写実的に描ける子まで幅広くいたおかげで、0歳から小学校くらいまでの子どもの絵を一望にできる経験ができたことです。これって、特別支援学校以外ではなかなかできない体験だと思います。

おかげで、一口に絵を描くというプロセスにも、子どもが見たり知ったりすることから紙の上に像として定着するまでの脳の営みの深―い謎が隠されているってことを垣間見ることができました。

もう一つ、特別支援学校で美術の教師として働く醍醐味というのが、表現者としてユニークな存在が子どもたちの中にいるということです。そういった子どもたちのアートと向き合ったとき、教師対生徒という関係は消し飛んで、物づくりが好きなもの同志の関係、あるいはファンとアーティストという関係が成立してしまうのです。

現在の私はそんなファンとしての活動として、美術の仲間と一緒にアートキャンプ2001実行委員会というグループを作って、隠れたアーティストを見つけてその作品を紹介するという活動を2000年から続けています。2001年と2006年には浦添市美術館で、2008年には県立博物館・美術館で展示会を開きました。現在も7月25日まで沖縄タイムス本社ビルの一階で展示会開催中です。

まあ、そんなところです。そろそろ、次の方にバトンタッチしたいと思います。

お次の方は僕の同級生で、県立博物館・美術館に勤めている池原盛浩先生です。

池原先生なんか書いてくれるかな。

2010年7月12日月曜日

美術っていいとも!7月12日 吉田悦治

ケイ君とテッペイ君からの強引なキラーパスを受けて、「美術ってもいいとも!」のトップバッターを仰せつかりました吉田です。
よろしゅうお願いします。

てなことで、まずは自己紹介から。
名前は吉田悦治(よしだえつじ)と申します。現在は琉球大学で美術教育の指導なんぞをやっています。ケイ君とテッペイ君も一応教え子にあたるんです。
早いもので、沖縄に来てからもう10年もたってしまいました。ちなみに、生まれは大阪でんねん。そうでんねん。通天閣のある新世界や日雇労働者の街「あいりん地区」(釜ヶ崎)のそばに実家の金物屋があります。大阪のディープスポットに興味がある方は、吉田が案内しまっせ。
えっと、以前はですね、サービス業や広告業などを経て高校の美術教師を東京と埼玉でやっとりました。でも、学校教育にちょいとした絶望感もあって、一時はフリースクールを自主運営したりしていましたが、借金苦で八方ふさがりの連続でした。そんな時に琉球大学に拾ってもらったちゅうわけです。

そんなわけで、私も美術教育の実践者の一人であるわけですが、まぁ別にたいした事はやっとりません。
しいて言えば、アートと教育のあいだを散策しながら、現場を問わず出没し、「場」(フィールド)から立ち現れてくる美術教育の実践をやっとります。ある時は小・中学校やフリースクール、ある時は僻地・離島へ、またある時は特別支援学校や小児科病棟へ、時にはまち中の商店街や市場でも・・・。お声が掛かればどこでも行きます。そうして、行く先々で慣れきった日常を突き抜けるような、今までと違ったカタチで世界を開くような、そんなアートと教育の出会いに日々興じておるしだいです。最近は、南風原町にある南部医療センター・こども医療センターで、病院で生活する子どもたちにユーモアとトンチの効いた教育支援などをやっています。

もうひとつオマケに付け加えると、私はなぜか幼い頃から芸能者や寄席文化への奇妙な共感を持っていたせいか、自身も落語なんぞをやっています。ちゃんと芸名もあるんです。「羅風亭三々我(らふうてい みみが)」という芸名を桂三枝師匠からいただき、大阪の天満天神繁昌亭の舞台に上がらせてもらったこともあります。ケイ君とテッペイ君のアートプロジェクト「萩堂貝塚再発掘調査08」の際にも落語を披露させてもらいやした。
なんやかんやグダグダと書いてしもたけど、「美術ってもいいとも!」がどない転ぶかわかりませんが、二人の若者に乗せられてトップバッターとして登場させていただきました。これを機会に私もいろんな人と繋がっていくことを楽しみにしています。そろそろお次の方にバトンタッチしましょうかね。ほな、また。

お次の方は、金城馨先生(森川特別支援学校)にパスしたいと思います。
金城先生、何か書いてくれるかな?

2010年7月10日土曜日

慶留間でかつおぶし

今年夏のシンポジウムに参加予定の遠藤晃先生のやっている「アイランディア しまのこどもたちと」という環境教育のプロジェクトでカツオブシ作りをするということで日帰りでふらっと慶留間島へ行ってきました!かつおぶし、、、もう何年も手に取ったことも無い。削られたパックしか。

島に着いたら待合所にケラマ鹿の研究発表が!!さすがやってますね。もともと遠藤先生は鹿の研究者でそこから教育的な関わりが生まれていったそうです。
ゲルマ小学校は最高なロケーションデス。目の前海。水泳は目の前の海でやるとか。やばい、普通に泳ぎたい。ついたら、鰹はすでにさばかれていました。さばいた鰹を温度に気をつけながら煮て、それから骨を丁寧に子どもたちがとっていました。難儀な作業です。ほかの行程を聞いてもカツオブシは本当に文化だなって思いました。魚をああしてこうして美味しく保存のきくものにつくりあげる。琉球松で燻す。かつおぶしをやることになったら地域の人が庭の一角に作ってくれたそうです。地域の人と学校の先生と子どもたちでやっていました。地域の大人と学校の先生の区別はあまりわかりません。みんなでやってる感じ。入れ替わり立ち替わり人がのぞきにきたり。
おちている石やアセロラでドラえもんが!かわいい。私はどらえもんが描けません。

かつて盛んだったかつおぶしつくりも今は無く、50代くらいの人も作ったことは無いそうです。おじいおばあじゃないとわからないとか。
だけど伝統の継承/復活/ノスタルジーではなく里山との関係とか(かつて薫製にするための松を漁師が植えていたそうです。海の民が山を管理する。これってなんかすごい)につながらないかなって言ってました。

こどもの為に地域と学校がいっしょにやってる。

私は途中で帰りましたが、このあと3日燻すとか。すごいな。子どもたちも順番に当番してました。はじめて島のこたちとちょっとからんで内心どきどき、またいきたいな!!

ゆりあちゃん!こんどはクイズ正解1つくらいは正解するぜ!!
(こばしがわはゆりあちゃんの出題した10数問のクイズに1問も正解できず)









2010年7月4日日曜日

ケラマ環境教育虎の穴

みなさん。今年もシンポジウムやりまっせ。
日程/パネリストも固まってきました。予定では2010年9月19(日)野予定です。

今回美術の先生じゃないけどクリエイティブな教育活動をしているかたとして、ケラマ環境教育 虎の穴 というプロジェクトを行っている遠藤晃先生をよんじゃいます!

その遠藤先生が今週末にケラマで実践するよ。
私たちも見に行くつもりです。チラシみてみてね。
見にくい方はこちらコセフブログhttp://cocefmodel.ti-da.net/e2885719.html
鰹節つくるのおもしろそー。

2010年7月1日木曜日

美術っていいとも!

こんにちは、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
わたしたちはごきげんです。

私たちは美術/教育を面白いシーンにするべくメーリングリストをつくりました。
しかし、あまり活用できていないのが現状でした。
せっかくのメーリングリスト、なにか面白いことしたいなと思いました。
そして思いつきました。

「美術っていいとも!」

美術/教育な人々を友だちの輪でつないでいこう(リレー形式で)と思います。
「最近こんなことしてます」「美術教育に渇っ」「うまくいかねよ」
「この画材おもしろっ!」などなど
ちょっとしたつぶやきをつなげたらいいです!

メーリングリストに入っているかたも、入っていない人も織り交ぜていいともしようと思います。(テレフォンショッキングみたいな感じ)
第一回目は、シンポジウムでも登場していただいた琉球大学吉田先生にお願いします!

なにか書いてくれるかな!?

どんな内容が繰り広げられていくのやら、乞うご期待です。
随時、このブログにもアップしていきますね!

また、メーリングリストに参加してくれる人も随時募集中です。
ogidou.kaiduka@gmail.com まで、メールしてもらえたら登録します!