2010年8月24日火曜日

美術の先生は何を考えているのか。② チラシ完成



9月19日に開催のシンポジウム
「美術の先生は何を考えているのか。②」
のチラシが完成しました。

パネリストや会場等の情報が記載されていますので、ご覧下さい。

また、美術館等でチラシを順次設置していきますので、是非ご覧下さい。  

2010年8月23日月曜日

パネリスト紹介 新垣朝成

「美術の先生は何を考えているのか。②」のパネリスト三人目は若狭小学校の新垣朝成先生です。

新垣さんは若狭小学校の崎浜校長先生から紹介を受けました。図工専門ではないとのことですが、若狭小学校がとても図工を大事にしている学校で、新垣さんも図工を研究なさっていたとの事です。新垣さんの経歴はなかなか面白いです。

略歴

琉球大学法文学部法政学科卒業、明星大学通信教育学部単位修得(平成12年) 平成3年 株式会社琉球銀行入行

 平成10年 沖縄県対米請求権事業協会(2年出向勤務後、退職) 平成13年 那覇市立城東小学校、久米島町立比屋定小学校、那覇市立若狭小学校勤務 現在に至る。


もと銀行員という経歴をもった先生。みたことないです。とても素敵な経歴です。


新垣さんからのメッセージ

「子どもたちは、図工が大好きです。休み時間には、イラストを描いたり、おもちゃなどを作ったりしている子もいます。遊びが図工の授業のヒントになることは多いことに気づきました。これからも子どもたちとたくさん図工を楽しみたいと思います。」


若狭小学校も面白い学校なので、ついでに紹介します。

新垣先生の働いている若狭小学校は那覇の「波の上ビーチ」の近くにある学校です。この小学校は2006年に鄒素芬さんという台湾の現代美術家による1年0組 若狭発見伝」という子どもたちが県内に住む外国人に対して、若狭の身近な文化を教える授業を展開しました。2008年にはwanakio2008というアートイベントの中で安岐理加さんという現代美術家と児童との共同制作「風のひかり」の舞台になりました。その年から鄒素芬さんの「F36飛行計画」というプロジェクトも行っています。ざっとした紹介でした。

パネリスト紹介 松本綾乃

みなさま

9月19日に予定している第2回シンポジウム
「美術の先生は何を考えているのか。②」のパネリストを紹介します。
紹介が遅れていましたが、二人目は、松本綾乃先生です。

綾乃先生は、私たち小橋川啓・戸ヶ瀬哲平の先輩にあたる方でございます。とはいっても在学中に面識はありませんでした。
今回シンポジウムの二回目を開催するにあたり、琉球大学の永津先生の卒業生記憶をフル稼働し「綾乃に会ってみなさい!」ということで、早速連絡をとり、怪しまれながらもモスバーガーでお話をさせて頂きました。突然の誘いにも全く動じずに快諾していただいたという顛末です。

略歴は以下のとおりです。

本部町出身

開邦高校芸術科美術コース卒業

琉球大学教育学部美術工芸科卒業

琉球大学教育学研究科美術教育専攻修了

中学校教諭8年目


モスバーガーでは、学校の授業の中では「道徳」に力をいれている。マンガなどを使いながら「道徳」を実践している。という言葉が印象に残っています。ビビビですね。

道徳と美術。これは重要なキーワードだぞと勝手に思いました。是非当日はこの辺を掘り下げて聞いてみたいですね。


まだ会ってから時間が浅いので、また話をして追加で紹介していきますね。


最後に綾乃さんの一言です。

「同じ事を繰り返し繰り返し諦めず生徒と関わる」


ではでは、シンポジウムお楽しみに。

2010年8月20日金曜日

美術教育の危機と向き合う/山崎正明

北海道の中学校美術教師 山崎さんのメッセージ。
美術教育の危機は、美術の危機とも言えると思います。
是非4分間見て下さい!

2010年8月18日水曜日

美術っていいとも! 7月29日 池原盛浩

まずは、自己紹介から

名前は池原盛浩(いけはらもりひろ)と言います。現在、沖縄県立博物館・美術館の博物館班に勤めています。博物館と美術館が一つの建物に入っているのは全国的に も珍しいそうです。

琉球大学を卒業後、中学校の美術教諭を19
年間勤めました。その後、県立総合教育センターで指導主事として、県内から研修に来る先生方(小学校の図画工作、中高の美術)の研修のお世話をし、学校での美術 教育の在り方や
開館前の美術館についての教師向け自主講座などに奮闘していました。それが今は博物館側にいるのも不思議ですが・・・。

その後今年3月までは、日本最西端の島、与那国島で、島の西側にある久部良中学校の教頭として勤務していました。年に数回台湾を観ることができる自然いっぱいの 、全校生徒
20数名の小さな学校でした。

与那国島は、沖縄本島から500
kmも離れていて、八重山地区においても独特の文化を持つ島です。しかし、“美術”に関しては情報不足や美術経験の不足等から地域住民の関心は薄く、児童生徒へ の美術教育も正直弱いです。美術専門の先生は学校規模の関係上配置できないため、他教科の先生が美術の授業を持つのは当たり前です。美術教育の重要性を考えて? このメーリングリストも始まったのかと思いますが、多くの離島を抱える沖縄での美術教育の普及はとても深刻です。皆さんも“離島でできる美術”を考えてみません か。

ちなみに私は与那国の主な居酒屋で、即興の絵手紙を人前で描き、絵を描く楽しみを伝えました。又学校では漆喰シーサー教室を地域住民向けに開きました。皆美術に ふれる体験がほとんどないため、気軽にできる美術体験に飢えています。

今博物館の教育普及という直接美術には関係のない仕事に就いていますが、これまでの美術に関した“仕事”と“経験”と“考え方”のすべてが活かされています。

最後に、まだ沖縄県立博物館・美術館を訪ねたことのない方。

ご来館をお待ちしています。